アニマルパスウェイ研究会

計画と建設

設置後パスウェイ内の映像を24時間録画し、動物の利用状況をモニタリングしました。敏捷な動物の動きを記録して今後の研究に活かすため、限られた予算の中でできるだけ高画質の映像を保存するよう心がけました。

ケージ内の実験を経て、キープ財団の敷地内の私道に実験機を設置しました。道路の両側には森が迫っており周辺にヤマネやリスがいることは、食痕などで確認できたところです。

今までの検討を踏まえてブリッジを製作し設置するにあたって、将来公道にかけることを考え、建設会社では普通のつり橋と同じような構造計算を行い、施工方法なども検討をしました。

実際につくるには、本格的に工事を行うと費用は高いものになるので、キープ財団の職員の方やボランティアの方に来ていただいて、一緒に組み立てを行い、最後にクレーンでつり上げました。全景は写真の通りで、長さ約10メーターで道路からの高さは7メートルと牧草を刈る特殊な車両が通るので高くなっています。人間に取って危険な高さでもヤマネやリスが通るときの視点は、高い分だけ安全だと思うでしょう。

モニタリング記録映像

リスの利用映像

橋の横に別に電柱を立て、ビデオカメラを設置して動物の利用状況をモニタリングしました。リス・ヤマネ・野鳥などを確認しました

ヤマネの利用映像