アニマルパスウェイは道路や線路の上に架けるのが基本なので、人や車の安全性の確保とメンテナンスフリーが重要です。加えてコスト削減といった人間側の事情もありますが、利用動物にとっての安全性や使いやすさにも配慮した設計になっています。
形状と材料の検討
動物の生態に配慮した工夫
待避スペースの設置
移動用ロープの設置
滑り止めの設置
パスウェイへの誘導
導入路の重要性 〜リス利用のための改良工事〜
パスウェイに比してモニタリングカメラが大きく、橋の入口を狭めていることが原因ではないかという意見も出ました。カメラ位置を変更する工事を行い、入口の前のスペースを開けました。 (写真左が改良前、右が改良後)
最後に、周辺の樹木からパスウェイ内への導入に着目し、リスが渡りやすい道を新たに整備することになりました。耐久性やコストを考慮し、材料には電気の配線工事などで使用する樹脂製角型管(カクフレキ)を採用しました。樹木の枝からパスウェイの床まで渡してみると、リスが現れ、更に想定外のテンの利用まで確認し、導入路の重要性を改めて知る結果となりました。